四国八十八ヶ所霊場
真言宗の宗祖弘法大師により、今から約千二百年前に開創された四国八十八の霊場。
全長千四百キロメートルにも及ぶ道は、弘法大師の足跡をたどるお遍路として知られています。
かつては、四国辺地(僻地の意味)と呼ばれる修行の道で、大師亡き後に、日本中の僧侶たちが悟りを求めて集まってきました。しかし、江戸時代になると、修行僧だけでなく多くの庶民もお大師さんを慕って四国八十八ヶ所霊場をめぐる旅が広がり、呼び名も「辺地」から「遍路」に変化したとされています。
お遍路は、弘法大師と「同行二人」でめぐります。
自然の美しさ、厳しさ、命の尊さを、弘法大師の御心とともに一歩ずつ歩んでまいりましょう。
お遍路の順番
まわる順番は決まっていません。お参りに行ける時に、どのお寺をまわってもあたたかく迎えてくださいます。
服装などにも決まりはありませんが、遍路装束を身に付けることで、気持が引き締まる方も多いようです。
いずれにしても、自分なりの方法でめぐられるとよいと思います。ちなみに、徳島県の一番札所霊山寺から、高知県、愛媛県、香川県の八十八番札所大窪寺までをまわるのが「順打ち」。
逆にまわるのが「逆打ち」と呼ばれています。
ご参拝の作法のご紹介
- 1
- 山門で一礼
- 2
- 手水舎で、左手、右手、口、左手、柄杓の順に清める
- 右手に柄杓を持ち左手を清め、次に柄杓を持ち替えて右手を清める
- 右手で柄杓に手水をすくい、左手に注いで口をゆすぐ
- 口をゆすいだ左手を清める
- 柄杓を両手で持ち手前に傾けて持っていた部分に水を流す
- 柄杓をもとの場所に戻し手水舎に一礼する
- 3
- 鐘をつく、お線香を焚く
- 4
- 参拝、賽銭を入れる
- 5
- 手を合わせ祈願
- 6
- 納経(御朱印)をいただく
- 7
- 山門で一礼