本堂Hondo
現在の本堂が建立されたのは、江戸時代中期の享保元年。本尊の薬師如来は弘法大師が刻んだ肥松(こえまつ)の一木造りの仏様で、重厚な姿と引き締まった表情が印象的です。薬師如来の脇侍(わきじ)には、日光菩薩(にっこうぼさつ)と月光菩薩(がっこうぼさつ)の薬師三尊が揃い、さらに、毘沙門天、阿弥陀如来、地蔵菩薩もまつられています。
お堂の入口の柱に取り付けられた龍の彫刻も見応えがあります。
江戸時代後期の文化十三年建立。黒衣をまとった弘法大師がまつられています。黒衣は、修業時代の僧が身に付けるもので、他ではあまり見られない珍しい姿です。
水子供養の地蔵としてお参りされています。
こどもを抱いたお地蔵さん。昔、子宝に恵まれない人がお参りをして前掛けを持って帰ったところ、願いが叶ったことから、子宝のご利益がある地蔵として知られるようになりました。
今もお地蔵さんのご利益を求めて、多くの参拝者が訪れます。お参り後は、前掛けをお持ち帰りください。(冥加料 五百円)お子様を授かった際には、次の方のために新しい前掛けをご用意いたたぎ、お礼参りのときに納経所までお持ちください。
お参りになる方は、ご本人でなくても構いません。子宝のご利益を望まれる方には、それぞれの想いがございます。例えば、ご家族の方が前掛けを持ち帰ってお渡しになる場合もあれば、望まれる方の気持ちを配慮して、ご家族の方が大切に持っていることもあります。
甲山寺では、子授けのご祈祷も随時受け付けています。
詳しくは、お気軽にご相談ください。
甲山の岩窟に掘った奥行十二メートルのお堂です。なかには、毘沙門天、妻の吉祥天、息子の禅膩師童子の三体が安置されていて、三尊をお参りすることで、家庭円満のご利益があります。
また、毘沙門天は、衆生を救う守護神で「多聞天」とも呼ばれ、話をよく聞き、心を理解してくださいます。さまざまな運を上げてくれることから、金運、商売繁盛はもちろん、受験や資格試験などの合格祈願、スポーツや部活動の勝運、仕事運向上を願うとよいとされます。とくに、甲山寺の毘沙門天は、弘法大師が自ら刻んだありがたいもので、ご利益も格別です。
さらに、吉祥天はとても美しい神様で、美人祈願をすると美と福を授かるといわれています。
近畿地方二府四県と岐阜に点在する西国三十三ヶ所の霊場を、甲山寺の敷地内にある甲山に凝縮。江戸時代に設けられたもので、すべてをまわると西国と同様のご利益が得られると言われています。
女性の病気を癒し、女性を守ってくれる神様として信仰を集めています。
境内では、四季折々に咲く花々が心を和ませてくれます。
なかでも、金木犀は樹齢約200年。甲山寺の金木犀ほど大きく育ったものは珍しく、訪れる人々を素敵な香りでお迎えしています。
新型コロナウィルスの影響で、中止せざるを得なくなった手水舎に、色とりどりの花をうかべた花手水。お寺を訪れる人が少しでも心を和ませられるようにと、想いを込めて花を浮かべております。甲山寺では、令和二年から開催し、翌年からは、七ヶ所寺院で「四国霊場七ヶ所まいり 花めぐり」として続けられています。
書道家の岡本光平氏が襖に描いた般若心経は、お寺のなかにある美術のひとつ。書でありながらモダンで美しい絵画のような襖書です。
※襖書は、瞑想体験と同時に拝観いただけます。ご予約制になります。
住職が毎日ご供養いたします。
詳細についてはお問い合わせください。